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よくあるご質問

親知らずには抜くべき歯と抜かなくてもよい歯があるって本当ですか?

知人から、「親知らずには抜かなくてもいい歯がある」と聞きましたが、本当でしょうか? 抜かなくてもいいのはどんな場合か、抜いた方がいいのはどんな状態のときか、教えてください。

新宿スワン歯科・矯正歯科からの回答

「親知らずは必ず抜歯しなければいけない」と認識している場合、抜かなくてもいいケースがあると聞くと、どちらが正しいのか不安になってしまいますよね。実は、親知らずの中には抜かなくてもいい歯があります。
痛みの有無についてはもちろんですが、それ以外で親知らずを抜くべきかどうかを判断するポイントについて、いくつかご紹介します。

親知らずは抜くべき?

親知らずには、抜いた方がいい歯とそうでない歯が存在します。わざわざ痛い思いをして、抜かなくてもいい歯を抜歯してしまわないよう、事前に確認しておきましょう。

抜いた方がいい場合

噛み合わせが悪かったり、親知らずが斜めに生えてきていたりする場合、親知らずは抜いた方がいいでしょう。また、親知らずがブラッシングを十分にできないような形で生えてきているようなら、抜歯の対象になります。

理由として、親知らずは歯列の一番奥に生えるため、ブラッシングが行き届かず、むし歯や歯周病になってしまい周囲の歯に悪影響を及ぼすケースが多いです。ほかの健康な歯が親知らずによって悪影響を受けるのを避けるためにも、抜いてしまった方がいいでしょう。

抜かなくてもいい場合

「上下の歯が噛み合っている」「むし歯・歯周病の症状がない」「ブラッシングがしっかりできる」「親知らずが上に向かって生えている」状態の場合、無理に抜歯する必要はありません。

いずれにしても、親知らずが気になりはじめたら早い段階で歯科医院に行き、歯科医師と相談したうえで適切な判断をするようにしましょう。

親知らずを抜く際の注意事項

親知らずを抜くために歯茎を切ったときは、縫合するケースがあります。糸取りには1週間から10日かかるとされており、その間は無理なブラッシングは避けましょう。柔らかい歯ブラシで汚れを取り除いたり、消毒のうがい薬を使用したりするなどして、口内の感染予防を行ってください。

また、親知らずを抜いた後は2~3日腫れ、痛みが伴う場合があります。基本的に痛みは徐々に治まっていくため、歯科医院で処方された痛み止めを服用しながら様子を見るようにしましょう。

稀なケースですが、抜歯後1週間以上痛みが続く「ドライソケット」という症状になる可能性もあります。この症状が現れたときは、治療に2~4週間はかかるため、早めに歯科医師に診てもらうようにしましょう。

親知らず抜歯後の食事に関しては、「痛みや腫れが引くまで反対側の歯を使うようにする」「刺激物はなるべく避ける」などを心がけ、食べ物が直接抜歯部分に当たらないよう注意する必要があります。

新宿スワン歯科・矯正歯科 院長より

親知らずを抜歯した方がいいかどうかについては、患者様の歯の状態によって異なります。「歯が横に向かって生えている」「周囲の健康な歯も被害を受けている」という場合はすみやかに歯科医院に行き、治療が必要かについて確認するようにしてください。

抜歯のタイミングは遅くなればなるほど、むし歯や歯周病にかかるリスクが高まるため、早めの受診をおすすめします。また、抜歯後のセルフケアにも十分な注意が必要なため、歯科医師に適切なブラッシング方法などを聞き、安全なアフターケアを心がけてください。

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